田んぼの中の県道で起こった事故。完全な被害者だが過失はついた

田んぼの中の県道で起こった事故。完全な被害者だが過失はついた

朝の通勤・通学時間に起きた相手の一時停止不注意による事故

去年の11月中旬に車同士の事故に遭いました。息子を幼稚園に送っていく途中で起きた事故です。その日はとても晴れていたため,いつもとは違う,山がきれいに見える道を選んで走っていました。 私が走っていた道路は二車線の県道で,中央分離帯もある比較的大きめの道です。周りは一面田んぼです。車の通行量も少なく,私の前には一台も車は走っていませんでした。その時は,息子が山をよく見られるようにと,わざとゆっくり走っていました。体感では40~50キロほどです。明らかな優先道路だったため,左右の確認はあまりしていませんでした。すると,十字路の道で普通乗用車が40~50キロほどのスピードで右側から走ってきました。その車が視界に入ってきた時には,ぶつかる寸前でした。「もうぶつかるしかない」と思い急ブレーキを踏みながら,相手の車にぶつかり停止しました。相手は50代半ばくらいの女性の方でした。通勤途中だったようです。相手が走っていた道は,田んぼの中にある一車線の細い道で,一時停止の標識もあります。私には一時停止をしていないように見えました。 ぶつかった衝撃で車体がものすごく揺れ,子供たちは窓に頭を打ち,額にかすり傷ができました。驚きと痛さで,悲鳴の様な鳴き声が車中に響いていました。私は首に衝撃を受けました。相手の方はなかなか車から出てこなく,私が警察へ連絡しました。私も子供たちも,相手の方も事故による大きな怪我はしていませんでしたが,警察の方が救急車を呼んでくれ,それぞれ違う総合病院へ行きました。私の診断名は頸椎打撲でした。

自分の過失は認めたくありませんでしたが,過失割合は9対1で示談しました

事故に遭った夕方に相手の方が私の家にお詫びに来ました。お互いの車は修理で直すには高額になるため,廃車になりました。 示談交渉はお互いの保険会社に任せようということで,事故の相手に会ったのはこれが最後になります。事故後に体調を心配する電話なども特にありませんでした。その後の連絡は全て自分の保険会社と相手の保険会社からのものでした。 自分では,今回の事故で私の過失は無いだろうと思っていたので,警察には物損事故扱いではなく人身事故扱いでお願いしました。人身事故になると相手に刑が罰せられるので,子供を傷つけられた分の気持ちは晴らすことができました。 自分の保険を使うことになかなか納得は出来ませんでしたが,車両保険を使うと20万円ほど下りるということで保険を使うことにしました。そのことで保険料は3年間で9万円上がってしまいましたが。 対物保険では,廃車になった車の相場の値段を相手の保険会社から提示されますが,私の車は初め9万円だと言われました。保険会社に勤める知り合いに相談したところ「初めはすごく低価格で提示されるから気をつけろ」と言われていたので,「9万円では納得できない」と言い返しました。その3週間後に私の車の価格は13万円ということで決着しました。 対物保険の過失割合は私が1で相手が9ということで示談しました。内心は私側に1でも過失があることは認めたくなかったのですが,走行中の事故での過失0は難しいと言われました。また,過失を0と主張するとなると弁護士を使用するなどして長引くと言われたので,1対9と言われた時点で示談しました。私の加入している保険会社からも通院手当として10万円支払ってもらった事と,事故に遭った車が10年以上乗っていた車であり,もうそろそろ買い替えようと思っていたのもあり,金銭面では今回の結果に不満はありません。

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