自転車に乗っているときに接触した車の運転手から損害賠償を求められた

自転車に乗っているときに接触した車の運転手から損害賠償を求められた

息子が仕事帰りに自転車に乗っていた時に交差点で自動車とぶつかりました

5年ほど前に息子に起こった交通事故です。仕事帰りですので午後10時頃ですが、駐輪場から自宅に向かっている途中に車とぶつかりました。いわゆる出会い頭の交通事故ですが、息子は自転車に乗っておりで相手はワゴン車に乗っていました。ぶつかった場所は車一台が通れるくらいの一方通行の道路から少し広い道路に出たところの交差点です。 幸い息子は身体にケガはありませんでしたが、自転車の後輪が曲がりくねっており修理不能の状態でした。警察も来て現場検証もしたようです。息子の話ですと運転手は50才過ぎくらいの男性だったそうでそのときは現場検証も終わり無事に帰宅しました。しかし、その3週間後くらいに突然相手方から手紙が届き損害賠償を請求される事態となりました。 手紙には自転車とぶつかったときにできた「車の傷を弁償してほしい」と書いてあり、傷がついた箇所の写真まで同封されていました。写真では車の塗装が剥がれているのがわかりましたが、請求額は8万円くらいだったと記憶しています。息子に事故の様子を確認したところ過失割合はどう考えてもこちらが100%ということはありえないような状況でした。しかも、普通の感覚で考えますと自転車と自動車がぶつかった場合ほとんどのケースで過失割合は自動車のほうが高くなるものです。それを一方的に損害請求をしてきたことに悪意を感じました。

悪意のある相手には個人で対応するのではなく第三者を入れる

私は自動車保険および保険全般に少しばかり精通していましたので自分自身の個人賠償責任保険を使うことにしました。この個人賠償責任保険というのは家族が負った賠償責任に対しても使うことができる保険です。そこで相手方には「交通事故においてスムーズな解決をするためには当事者同士ではなく保険会社同士で話し合いをすることが必要です」という内容の手紙を書き、息子の修理不能の自転車の写真も同封しました。もちろんこちらも保険を使うことと今後の連絡は保険会社を通じて行うように要請しました。 また、手紙には父親が保険に詳しいことや今回の事故の過失割合についても触れました。さらに要請に応じない場合は物損事故から人身事故に変更する旨も書きました。今回の事故は息子がケガをしていませんでしたので物損事故扱いになっていましたが、事故の状況的には人身に変更することも可能と考えたからです。私は相手側にプレッシャーをかけることにしました。 交通事故を起こした場合、物損事故と人身事故では運転者が負うべき責任は大きく違ってきます。おそらくこのプレッシャーが効果があったと思います。それから数日後に相手方の保険会社から連絡がありました。結論を言いますと、当初のこちらが「8万円弁償する」から反対にこちらが「4万円賠償をもらえる」ことになりました。過失割合は相手方の過失が8割ということになりました。ドライバーの中にも悪意がある人もいますので交通事故に遭遇したときは最適な対応策を見つけることが大切です。

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